マイスターエンジニアリンググループ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野大介、以下「当社」)は、現場での技術継承における諸問題の解決に向けた科学的教育支援として、当社が開発したリーダーを中心とした技能者の「教える力」向上のための「教え方研修」・「フィードバックスキル研修」を、2024年12月28日にグループ企業エコー防災株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:熊坂勇輝)リーダー層以上の社員に実施しました。
マネジメントの評価・感想:エコー防災株式会社 代表取締役社長 熊坂勇輝
社員育成、教育における今までの課題
これまでもOJTやエルダー制度というものを実践し、スキルマップなるもので様々な能力を数値化もしています。資格取得のために有志が集まって勉強会が開かれることも。いろいろと取り組んでいる中で、若手社員との話から感じた、私たちが行っている教育制度の問題点は大きく2つ。①カリキュラムがなく、達成目標や成長スピードの良し悪しが明確でないこと、②教える側は業務のプロではあるものの教えるプロではないということ。OJTにしてもエルダー制度にしても、その日に出会った事柄に対して先輩が経験論を伝えるだけで、いわば行き当たりばったり。経験なんて人によってまちまちで、教わる側からしたら日によって言われることが違っていて、ただただ困惑するばかり。教える側もそうされて育てられたからそれ以外の方法を知らないし、そもそも教えることを目的に働いてはいません。高校・大学と教育の専門機関で過ごし高度な教わり方を経験したばかりの若手社員からしたら、今私たちが実践している教育に満足できることはまずないでしょう。
今回の研修からの気づき
教え方を教わっていない先輩社員からしたら、まさに天の救いです。どう教えていったら効率よく伝わるのか論理的に整理してくれるし、今までどこがよくなかったのか様々なポイントで気付かされます。「今まで何度も言っているのに全然成長しない。」という先輩社員のぼやきが、教える側にも原因があるとわかったことで少なくなりそうです。研修を受講して数日後、社内で周知会があったのですが、次から次に上司が発言するもので情報量が多く、要点がはっきりしないまま終わりました。受講しただけでは出来るようにならないということを改めて実感しました。日々の実践、繰り返し、習慣化が大切に思いました。
リーダー社員の評価・感想
エコー防災では数名のチームで協力業者の方々と協業しながら業務を進めるため、若手でも教える側に立つ場面が多々あります。今回はリーダー以上の社員および役員25名が日ごろの教え方や部下・後輩とのかかわり方、育成方法について改めて振り返る機会として、「教え方研修」・「フィードバックスキル研修」を1日で受講しました。講義およびロールプレイングでの実践演習の中で育成に関する共通の悩みを共有しました。
「教え方研修」を受講して
社内育成環境を前進させるための前向きなコメントが多数見られました。
- 日頃の自分の行動と比較でき、正しい方法を知ることができるのでとても勉強になりました。
- それなりの人数の社員が受講したので、教え方について共通言語化できるのが良いと思っています。
「フィードバックスキル研修」を受講して
仕事を通じて部下・後輩の育成支援に際し自身の行動を変えようという意識が見られました。
- 部下・後輩の成長にフィードバックが欠かせない事を知り、ぜひ学びたいと思いました。
- 新しい発見ばかりでした。指示内容や伝えた事について質問をして理解度を確認するというのが新鮮だった。
- 一方通行な指示ではうまく伝える事が出来ない。質問を増やしていこうと思う。
関連資料
< エコー防災株式会社について >
1977年に設立し、防災設備の設計・施工から補修工事まで一貫してお任せいただける防災のエキスパートとして、命・生活そして財産を守っていけるようトータルでバックアップしています。2018年にグループに参画。高品質報告書・届出書などをネットワークで管理し、業務フローを確立。緊急の要望にも迅速にお応えします。“技術力”はもちろん、“コンサルタント力”、人を動かす“マネジメント力”の3つの能力を持つ人材を育てるべく、国家資格取得支援や技術育成指導者、またスペシャリストの人財教育に積極的に取り組んでいます。
役員インタビューはこちら:弊社を選んでくれた社員たちには満足感を持って働き続けてほしい
< 研修について >
教え方研修の受講者はのべ350名程度、フィードバックスキル研修はのべ70名程度(当社グループ内、外部企業様含む)となっており、チームで成果を上げ、円滑に仕事をやり遂げる教える文化の醸成にお役立ていただいております。今後は育成文化普及のため、グループ企業および外部企業様にもご活用いただける機会をさらに増やしてまいります。さまざまな現場に共通する問題とその解決策を取り入れたオリジナル教育研修プログラムの開発を通じ、業界に従事する方々がやりがいを持って働けるよう、企業の垣根を越えた環境支援に努めてまいります。
「教え方」研修
現場リーダーは、単に指示を出すだけでなく、部下の成長を促進し、効率的な業務遂行を実現するための「教え方」を身につけることが求められます。本研修では、独自のやり方ではなく汎用性の高い「型」に基づく教え方を学ぶことで、誰にでも適用できる実践的な育成手法を習得することを目指します。
「フィードバックスキル」研修
部下が一定の成果を出した際に、これを評価し伝え、モチベーションを高めながら成長させる方法を学びます。本研修では成果に対して適切に褒めることと、足りない部分を補うためのアドバイスを両立させるためのコミュニケーション手法の習得を目指します。
< マイスターエンジニアリンググループについて >
イキイキと働く未来に向けた、共創型「人財育成オープンプラットフォーム」運営を目指して。
少子高齢化による生産年齢人口の減少が確実に進む中、重電機器や都市土木・防災設備などのインフラ、半導体・自動車をはじめとする産業技術における「社会が成立するための前提条件」の安定稼働と進化を支えるエンジニアの育成は、重要な課題です。マイスターエンジニアリンググループは、業界の垣根を越えて、産官学が協働して人財育成を推進できるよう、エンジニアの採用・教育と、培った技術を発揮し成長する機会の拡大・提供に積極的に取組んでまいります。