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【技術連邦経営】グループ企業の業務課題に寄り添う情報システム部門 進む DX推進による技術連邦経営

マイスターエンジニアリンググループが推進する3つのアプローチの中のひとつである「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進」が、マイスターエンジニアリング情報システム部門のリードの下、着実に前進しています。一昨年は全グループ会社へ向けた会計システムの展開、昨年はマイスターエンジニアリングの主要な事業部への業務システムの導入などを行い、希少な技術者リソースの有効活用や、業務の質の向上につながっています。

2021年にグループに参画した指月電興株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:細浦孝雄)において、シフト管理システム「最適ワークス」(運営:株式会社スカイディスク生産計画DXなら最適ワークス | AIが効率よい生産計画を自動立案)の本格導入が始まっています。

導入経緯はこちらの記事を参照ください!:
指月電興のDX挑戦──最適ワークスをメンテナンス業に応用し、人員配置を効率化・標準化
- 最適ワークス | AIが効率的な生産計画を自動立案

マイスターエンジニアリンググループ DX推進の経緯

設備や施設の維持・更新需要が増加する一方で、技術者不足が深刻化する社会情勢の中、設備保全業務の効率化と品質維持がますます重要となっています。マイスターエンジニアリンググループは、長年に渡る電気やプラントを中心とした多様なメンテナンス現場での豊富な実務経験と、事業運営への深い理解を強みとしています。これにより、現場の状況を踏まえた的確な支援が可能です。今後も、グループ各社の現場運用を支援し、管理面での課題に寄り添いながら、成果の最大化を目指してまいります。


指月電興株式会社のDX推進 関係者コメント

データのない「属人化」した現場業務の引継ぎ 事業承継時の課題をDX推進で改善

株式会社マイスターエンジニアリング 

常務取締役 ファシリティ事業部管掌 経営企画部長 小田 真一朗

指月電興株式会社は、2021年に当グループに参画した企業であり、約30名の技術者が電気設備の保守点検、精密点検、各種試験を現場ごとに実施しています。繁忙期には作業現場が重なるため、日中・夜間を問わず作業が発生し、人員調整が複雑化します。シフトの作成や変更が非常に困難な状況でした。
また、この業務は代表者の主な業務のひとつであり、各現場の特性や技術者のスキルを把握している者でなければ引き継ぐことが難しいものでした。そのため、適切な配置ができないことによる案件機会の喪失も懸念されていました。この点はまさに、グループ参画以前の事業承継交渉において、先代代表者が希望していた代表者交代における大きなハードルの一つでもありました。グループ参画後、引継ぎ期間を経て、新代表として細浦さんが就任。しかし、細浦さんは電気点検分野で管理者としての経験はあったものの、現場や技術者のスキル・業務への理解は当然前任者に及びませんので、シフト調整の円滑な引継ぎは大きな課題と感じていました。効率的な工程配置は、売上及び、従業員皆さんの働き方に大きく響きますので。。その結果、工程管理を行うための細浦さんの時間的・精神的な負担は大きく、傍で見ていても心苦しく感じるほどでした。現在は、情報システム部との連携によってその課題の解消が進んでおり、技術者が本業である現場業務に集中できる環境が整いつつあります。これにより、社会的要請に応えるだけでなく、社員の成長にも大きなプラスの影響をもたらしており、グループ参画の効果が着実に表れていると感じています。

ME経営陣と情報システム部が強力バックアップ

株式会社マイスターエンジニアリング 情報システム部 部長 山城 郁也

今回のDX推進では、経営とシステム部門の連携を強化し、経営層の理解を得ながらトップダウンで進めることができた点が、大きな影響を与えました。現場の業務改善に向けて、ソリューションの選定や必要要件の定義といった専門的な部分も担いながら、共に課題解決に取り組みました。事業承継においては、属人化された業務や電子化されていないデータの引継ぎが大きなハードルのひとつとなります。DX推進は、一見、技術サービスの現場とは縁遠いように感じられるかもしれませんが、だからこそ、まだまだ新しくできる取り組みが多くあると考えています。 今回の取り組みを通じて、グループの一員となった企業の皆さんと対話を重ね、現場に寄り添いながら、働きやすい環境づくりに向けた第一歩を支援できたという手応えを感じています。

工程管理の属人化による営業機会の損失の回避と社員成長

指月電興株式会社 代表取締役社長 細浦孝雄

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代表を引き継いだ後、シフト調整業務は非常に時間を要する難題のひとつであり、途方に暮れる場面もありました。前任者の頭の中にあった業務知識を体系化する必要があるうえ、突発的な案件への対応が難しく、正直なところ営業機会の損失が発生していました。さらに、工程管理の属人化によるシフト調整の困難さは、事業の根幹に関わる大きな課題でした。今後も事業を継続・拡大していくためには、この問題の解決が不可欠であると考えていたところ、事業承継をリードしたマイスターエンジニアリンググループの小田常務から「うちのシステム部門に相談してみてはどうか」とご提案いただき、山城さんへとつないでくださいました。これをきっかけに、早速プロジェクトが立ち上がりました。業務上の課題や要件をヒアリングし、システムの選定や最適化を一貫して対応してくれたおかげで、私は先代社長から引き継いだ内容や、数か月の経験、注意点を共有するだけで、少しずつシステムが構築されていきました。このように、事業に集中するために本当に必要な投資先を見極め、専門部門が当社の背景をくみ取りながらもスピーディーに対応してくれたため、安心して任せることができました。現在も、実際の業務を担当する当社の松本さんと情報システム部の加藤さんを中心に、着々と体制が整いつつあり、本格運用が非常に楽しみです。AIが提案するシフト案の中には、若手にチャレンジの機会を与えながら責任者を適切に配置するものもあり、社員育成にも活用できる手応えを感じています。このシステム導入によって生まれた時間を活用し、採用活動や協力会社を含めた社員育成、営業活動に注力し、より会社としての事業を深化させていきたいと考えています。また、社員の皆さんがより働きやすくなるよう、情報共有や勤怠管理などさまざまな視点から運用の見直しとDX推進を、システム部門と連携しながら進めていきます。

関連資料

< 指月電興株式会社について >               

1977年に設立し、特別高圧・高圧・低圧の受変電設備に関する定期保守点検・精密点検・各種試験を専門とする、受変電設備の総合メンテナンス会社です。東京・神奈川を中心に、関東一円のビル・工場・鉄道など、数多くの需要家における法定点検業務を担い、安全な電気設備運用を支えてきました。 2021年にグループに参画し、地域社会の一員として電気設備の保守点検・各種試験を通じた社会貢献を第一に考え、より安全で高品質なサービスの提供に努めています。

< マイスターエンジニアリンググループについて >       

 技術で、社会を支える 「技術連邦」経営を目指して

マイスターエンジニアリンググループは、重電機器や都市土木・防災設備などのインフラ、半導体・自動車をはじめとする産業技術における「社会が成立するための前提条件」の安定稼働と進化を支える高い技術を持つ企業を承継し、存続・強化させていくことを担う企業集団です。今後も技術連邦の拡大を通して技能・技術の承継と強化を行います。規模と範囲の経済を具現化しながら、お客様より信頼を受け、末永くその期待に応えられるグループとなれるよう取り組んでまいります。

この記事に関するお問い合わせ

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